垂れ耳のボストン・バッグ Mastiff

2017.1.24

今シーズンのラインナップの中で、最も容量が多いボストン・バッグ「マスティフ」。
ヨーロッパでよく見られる垂れ耳の大型犬の名前を付けました。

実際にボストン・タイプの鞄はヨーロッパでは古くから愛用されているカタチです。「HMAEN」では、今シーズンで3代目となりますが、パターンを改良し、荷物を入れた時に鞄のシルエットがよりキレイに出るように考えました。

出張や小旅行にも十分なサイズですが、いまは仕事の後にジムやランニングに行かれる方も多いので、スーツ・スタイルでの普段使いにも便利なように考えました。ショルダー・ベルトも付いていますが、肩がけができるように持ち手も長めについています。
 
このバッグの大きな特徴は、やはり垂れた“耳”。「ポルテ」の回でも耳については触れましたが、この耳の始末は鞄のデザインを始めた頃から苦心してきました。ようやく見えた答えは、切りっぱなしの革を挟むようにかまぼこ型の革を取り付ける方法。裁断や縫合の工程が増えて手間がかかりますが、その手間を惜しむと簡素でそっけないものになってしまいます。また、負荷のかかる持ち手を留める部分は、手縫いで縫合しています。ミシンより手縫いの方が丈夫で、ほつれづらくなるんです。

なんでもないように見えて、よく出来たもの。私たちはそういう所を大事にしています。

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