アエナで使用しているレザーは高品質なレザーを製造している、
100年近い歴史のある日本有数のタンナーで作られています。
その上質に仕上がったレザーは塗料を用いずにレザー本来の味を損なうことのない染料で仕上げております。
大きく分けてクローム仕上げとタンニン仕上げという製法がありますがソフトに仕上げるか、
硬質に仕上げるかで双方の配合量が変わってきます。
以前に植物性タンニンがいい革だという風潮がありましたが、
企画に応じて様々な手法で製造を行うので一概には言いきれません。
ただし、塗料を塗っているレザーは安価に仕上げているので、それに比べていいとされたのかもしれません。
アエナで使用しているレザーはオリジナルの企画から製造しています。
下地は主にヨーロッパから輸入されているもので、傷の少ない
下地のしっかりしているAランクのレザーを使用しております。
その高級なレザーを傷のない上質な部位からメインパーツを裁断していきます。
革の取り都合の合理化を図るために、革のつなぎ合わせの多いバッグを見受けますが、
上質で丈夫なバッグを作るうえでは合理的ではありません。
左右に違う部位が組み合わされてしまうなど、レザーの良さを損なう恐れを持っています。
大量生産を行う上では仕方のないことなのかもしれませんが。
アエナはそういったレザーバッグとは一線を画した方法で企画製造しております。
そして、革の切断面の処理にも丁寧に磨きをかけ、色を塗りこみます。
このことをコバ磨きと言いますが手間と時間のかかるとても大変な作業になります。
根気と器用さが問われる重要な作業は、まず切断面をきれいに整えていきます。
その後に手作業できれいに磨きあがるまで、色付けを何度も繰り返し行います。
仕上げに色が落ちないように、さらに磨きを入れていきます。
その仕上がりは滑らかなタッチと手の込んだ丈夫なモノが作られます。
簡単に済ませることもできるのですがアエナは妥協できませんでした。
余談ですがきれいに磨きあがったものを縫製作業の際にミスしたとき、卒倒しそうになります。
ファスナーはYKK製の高品質なエクセラファスナーを使用。
ファスナーの特徴として従来のエレメントよりも大型化し密閉度と堅牢度を向上させ、
エレメント一つ一つに磨きをかけることでスムーズな開閉ができるように企画された最高級ファスナーです。
金具類もオリジナルのモノを作成し、企画に応じて使用しております。
装飾性の高いモノはバッグに負荷がかかるので使用しておりません。
あくまでも補強や機能性に優れた金具のみ使用しております。
アエナはこういった様々な優秀な資材を選別し用いながら、
飽きのこないシンプルなモノづくりを心掛けています。