ベルトと一体化したボディバッグ Mito

2018.11.1

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「Mito(ミト)」は、「革のウェストバッグを作ってみたい」と言われて製作した商品なんです。

ベルトとバッグが一体化したようなバッグをイメージして、過去作の「Kermit」「Rugby」のちょうど中間くらいの容量になるような利便性の高いバッグを目指しました。

世の中のボディバッグって、そもそものサイズが小さいのに、さらに小さなポケットがいっぱい付いていたりするものばかり。自分はそれがどうしてもしっくりこなかったので、ちゃんと必要なものが入るサイズ感で、ベルトとバッグが一体化したようなシンプルなバッグを提案してみたかった。

だから「Mito」は、見た目と構造はなるべくシンプルにして、幅を広げるのではなく、バッグ部分を立体的に作り込むことで必要な容量を確保できるように工夫しています。

 

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苦労したのは、なんといってもパターンですね。実はこのバッグ、仕上がりが立体的になるように、縫う前の革はタコの足を開いたような複雑な形になっている。何度も失敗を重ねながらようやく辿り着いた形なのですが、このパターンのおかげで、うまく体に沿ってくれるすっきりとしたシルエットを導けたと思います。

 


「Mito」は直線的でシンプルなバッグですが、携帯や長財布など必要なものはきちんと収まりますし、留め具にもプラスチックを採用しているので軽さもある。スポーティーなファッションを好む方や、自転車で出かけることが多い人にはぜひ試してもらいたいバッグですね。