以前に手掛けたメッセンジャー・バッグ「New York」を一新した「New York 3rd」。カタチを大きく変更したので、もうメッセンジャー・バッグ然とはしていないのかもしれませんが、ハンズフリーでいられる鞄という基本コンセプトはそのままです。
シルエットにも大きく影響しているのが被せの部分。これまでは巻き縫いだったのですが、このバッグでは内縫いを採用しています。実は、この縫い方で理想のシルエットを出すのはとても難しい。ですが、縫い目が目立たず美しい仕上がりを保てるこの縫い方を被せの部分に取り入れたことで、バッグとしての完成度は大きく高まったのではないでしょうか。
また、今回新たに取り付けたホックにより、被せの部分がパタパタと動くこともなくなりました。これなら鞄の中身も安全ですし、自転車に乗った時も背中に違和感を感じることがないと思います。
サイズの方は以前より少しコンパクトになりました。ビジネスシーンで使用しない鞄なら、いまはタブレットにスマホ、あとは本や雑誌が少し入ればOKという方が多いようです。このバッグでもA4サイズくらいの携行品を入れるには充分なのですが、いずれはこれより大きいサイズ、小さいサイズを作って、3サイズくらいの展開にできたらよいのではと考えています。
(2017SS Topics)