平丸手ハンドル、コバ・カラー…… 終わりなき○○の果てに

2017.3.18

細部の徹底したブラッシュアップに挑戦した2017年春夏の新作たち。その商品の幾つかに取り入れた平丸手のハンドルは、今期の意気込みを最もわかりやすく感じて頂けるパーツだと思います。実はこのハンドルは、正直なところもう二度とやりたくない(笑)……と思うくらい処理が大変なのですが、芯に革を使ったことでとてもしなやかな仕上がりになりました。恐らくここまでこだわったハンドルは、トップメゾン以外ではなかなか見かけることはないはずです。

そしてもう一つ、この手馴染みのよい平丸手ハンドルの感触を支えているのが、私たちがずっと腕を磨いてきたコバ処理の技術です。実はこの平丸手のハンドルだけで、コバ塗りと磨きの作業を5回繰り返し、塗り込んだロウを熱で馴染ませる処理まで加えています。HMAENは、このコバを納得のいくクオリティで仕上げるために無数の道具を試し、薬品の配合を独自に研究し続けてきました。

こうした試行錯誤はコバそのもののクオリティを上げただけでなく、コバ・カラーのバリエーションも広げています。HMAENはスニーカーにもあうレザー・バッグを目指していますが、今期のコバ・カラーはそのコンセプトをより確かなものにしてくれたのではないでしょうか。

他にも、革の伸縮の方向性を見極めながらのレザー補強など、2017年春夏の新作たちには可能な限りのブラッシュアップを施しています。技術を高めて、レザー・バッグを芸術の域にまで高めること。それは決してビッグ・メゾンだけに許された仕事ではないはずです。ここまでやるともうオタクかもしれませんが、HMAENはいつまでも理想のレザー・バッグを求めて、自分たちの腕を磨き続けるブランドでありたいと考えています。

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