100<0 ブリーフ・バッグの究極形 Principal 3rd

2017.4.30

HMAENのデビューからずっと作り続けているブリーフ・バッグ。それをデザインの基本は変えずに、パターンからハンドルまで全ての作り方を見直したのがこの「Principal 3rd」です。これまでにもシルエットに丸みを出したり、容量を変えたりと絶えず変化を加えてきたHMAENのブリーフですが、一度なにもかもを解体してゼロから細部を見つめ直してみたいと考えていたのです。

取り組んだのは、これまでの改善点を洗い出して、新しい発想と向上した技術でそれらを解消していくこと。とはいえ、ブリーフはメンズバッグの基本とでも言うべきスタンダードな鞄ですし、長年このカタチに挑み続けてきたせいか、私の中に染み付いた思考や手の動きをゼロに戻すのは、思ったより大変な作業でした。

美しいアールを出すためのミリ単位の裁断位置の調整、タテヨコの微妙なバランス……もしかするとお客様には気づいてもらえないようなこだわりなのかもしれませんが、シルエットや使い勝手は確実に向上しています。

全く新しいものを生み出すよりも、こうやって長く作っているものを組み立て直す方がよっぽど苦しい作業になる(笑)。そんなことを改めて思い知らされたバッグですが、ぜひ手にとってその変化を確かめて頂ければと思います。

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(2017SS Topics)

Designer’s FAB #1

Spring/Summer 2017 “HMAEN”  進化・革新 新たなスタートライン

平丸手ハンドル、コバ・カラー…… 終わりなき○○の果てに