定番の黒、茶から迷彩、そして宇宙へ

2017.1.24

HMAENを始める前のことですが、ある百貨店のバイヤーに「紳士の革バッグ売り場は黒と茶しかなくて地味でつまらない」と言われたことがありました。革の鞄といえば黒と茶が基本。ビジネスマンのカジュアル化にあわせて、鞄もカラー展開を進めましたが、やっぱり売れるのは黒でした。

その頃からカラーバリエーションについては意識的に取り組んできたのですが、HMAENの定番であるブラック、ネイビー、ダークブラウンは、ビジネスからカジュアルまで幅広く対応すると思います。それに加え、HMAENを始めた当初から展開しているのがカモフラージュ柄です。革の場合は複雑な色を提案するブランドが少ないのですが、私たちはオリジナルパターンで迷彩をつくっています。実は柄の中にはロゴも隠れているのですが、いまとなってはもう、自分たちでもなかなか見つけられません(笑)……。

カモフラ柄は、なめした革にプリントを施し、その後に蝋を塗り、熱を加えることで、風合いや強度を高めています。手間がかかり、量産の難しい作業ですが、こうしたノウハウを得て、「ストーン」という柄も生まれました。グレーやホワイトはニーズがありますが、単色だとのっぺりとした印象になりがちです。時代的にも宇宙が身近に感じられるようになり、惑星のようなイメージで作ったのがストーンです。

そして、現在開発しているのが本当の“真っ黒”です。

革に色を染める段階でどうしても色が抜けてしまうので“真っ黒”は本当に難しいのですが、それを克服し、近くお披露目できればと思っています。

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