コバで魅せる、鞄づくり

2017.1.24

「HMAEN」の鞄の大きな特徴が、コバの処理です。

コバというのは断裁した革の切り口のことで、切りっぱなしだとガサガサしているので、磨いて仕上げます。コバによって鞄の見栄えや質感が変わってくるので、この処理が革製品の妙だと思っています。

ただ、とても手間がかかるので、ほかのブランドを見てもコバ処理をせずに済むよう企画していることが多いように思います。本当は私たちもやりたくない(笑)……のですが、上質で求めやすい鞄を作る上で避けては通れない工程でした。この作業を外注しようとしても、引き受けて手があまりなく、お願いできたとしてもそれによって鞄の値段を一気に上げざるをえない。だから、コバをちゃんとやらないといけないと強く思うんです。

作り始めた頃は、何も知らずに手作業でヤスリがけをしていたのですが、とにかく下処理が大変で、ツルツルにするのが難しい。同業の方に教えてもらい、その通りにしても私たちの思う通りにはならず、あれこれと研究をして技術を磨きました。試行錯誤の末、自分たちのコバは自信の持てる仕上がりになっています。

この処理の精度が上がったことで、デザインの幅も広がりました。HMAENでは全てのモデルでコバにカラーを入れていますし、その品質の高さを感じてもらえると思います。

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