HMAENのラインアップの中でも異色の存在である「Packer 2nd」。レザーブランドであるにも関わらずこれだけ多くのナイロンを使用しているのは、私の中で「リュックというものは、他のバックに比べて機能性や軽さがより重視されるべきものだ」という考えがあったからです。
基本的に、革は強度を上げるために使うというコンセプト。しかし、この革がデザインにインパクトをもたらし、「レザーブランドがつくるバックパック」としての体裁を整えてくれているのは間違いありません。縫製や補強などのやり方も革鞄を作る時と同じなので、職人たちの手仕事に支えられたタフな質感を楽しんで頂けると思います。
この「Packer 2nd」から新たに採用したのは、本体とショルダーストラップをつなぐ“羽”の部分です。以前のものは本体とショルダーストラップを直接縫い付けていましたが、今回からこの“羽”を設けたことでリュックを背負った時の肩への負荷が減り、安定性も大きく向上しました。
また、この部分に革を使うことで縫製のやり方を根本から見直すことができたため、ナイロンの伸縮による経年変化の糸よれもなくなり、強度とシルエットをキープすることにも成功しました。
コバカラーの向上にあわせて、色展開も4パターン。ビジネスシーンでも使えるリュックですが、スニーカーに合わせて軽やかに背負って頂けるHMAENらしいバックパックに仕上がったのではないでしょうか。
(2017SS Topics)